Excelのセルの書式設定でフォントタブにある設定をExcel VBAで詳しく説明します。
フォントの設定
基本的なフォント設定手順
対象セルを選択する: 対象のセル範囲を指定します。例えば、Range(“A1”)やRange(“A1:B10”)などです。
フォントプロパティを設定する: Fontプロパティを使用してフォントの各属性を設定します。例えば、フォント名、サイズ、色、太字、斜体、下線などです。
項目 | プロパティ | 設定 | 例 |
---|---|---|---|
フォント名の設定 | Font.Name | フォント名 | Range(“A1”).Font.Name = “Arial” |
フォンサイズの設定 | Font.Size | 数値 | Range(“A1”).Font.Size = 24 |
フォントスタイル太字 | Font.Bold | True(設定),False(解除) | Range(“A1”).Font.Bold = True |
フォントスタイル斜体 | Font.Italic | True(設定),False(解除) | Range(“A1”).Font.Italic = True |
フォントの色の設定 | Font.Color | RGB(0, 0, 0) | Range(“A1”).Font.Color = RGB(255, 0, 0) |
フォントの名前を設定する
Sub SetFontName()
' セルA1のフォント名をArialに設定
Range("A1").Font.Name = "Arial"
End Sub
フォントのサイズを設定する
Sub SetFontSiza()
' セルA1のサイズを14に設定
Range("A1").Font.Size = 14
End Sub
フォントの色を設定する
Sub SetFontColor()
' セルA1のフォント色を赤色に設定
Range("A1").Font.Color = RGB(255, 0, 0)
End Sub
複数のプロパティを一度に設定する
複数のフォントプロパティを一度に設定することもできます。withステートメントを使用することで可能になります。
Sub SetMultipleFontProperties()
' セルA1のフォントプロパティを一度に設定
With Range("A1").Font
.Name = "Calibri"
.Size = 14
.Color = RGB(0, 102, 204)
.Bold = True
.Italic = True
End With
End Sub
範囲を指定してフォントを設定する
複数のセル範囲に対してフォント設定を行う場合も、基本は同じです。
Sub SetFontForRange()
' セル範囲A1:B10のフォントを設定
With Range("A1:B10").Font
.Name = "Times New Roman"
.Size = 10
.Color = RGB(0, 255, 0)
.Bold = False
End With
End Sub
以上のような方法でセルのフォント設定を変更してください。
フォントの下線の設定
Excel VBAでセルのフォントに下線を設定するには、FontオブジェクトのUnderlineプロパティを使用します。
項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
xlUnderlineStyleNone | 下線なし | .Font.Underline = xlUnderlineStyleDouble |
xlUnderlineStyleSingle | シングル下線 | .Font.Underline = xlUnderlineStyleSingle |
xlUnderlineStyleDouble | ダブル下線 | .Font.Underline = xlUnderlineStyleDouble |
xlUnderlineStyleSingleAccounting | 会計シングル下線 | .Font.Underline = xlUnderlineStyleSingleAccounting |
xlUnderlineStyleDoubleAccounting | 会計ダブル下線 | .Font.Underline = xlUnderlineStyleDoubleAccounting |
シングル下線を設定する場合
以下の例では、セルA1のフォントにシングル下線を設定する方法を示します。
Sub SetSingleUnderline()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
With ws.Range("A1").Font
.Underline = xlUnderlineStyleSingle
End With
End Sub
このコードを実行すると、セルA1のテキストにシングル下線が設定されます。
ダブル下線を設定する場合
以下の例では、セルA1のフォントにダブル下線を設定する方法を示します。
Sub SetDoubleUnderline()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
With ws.Range("A1").Font
.Underline = xlUnderlineStyleDouble
End With
End Sub
このコードを実行すると、セルA1のテキストにダブル下線が設定されます。
会計シングル下線を設定する場合
以下の例では、セルA1のフォントに会計シングル下線を設定する方法を示します。
Sub SetSingleAccountingUnderline()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
With ws.Range("A1").Font
.Underline = xlUnderlineStyleSingleAccounting
End With
End Sub
このコードを実行すると、セルA1のテキストに会計シングル下線が設定されます。
会計ダブル下線を設定する場合
以下の例では、セルA1のフォントに会計ダブル下線を設定する方法を示します。
Sub SetDoubleAccountingUnderline()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
With ws.Range("A1").Font
.Underline = xlUnderlineStyleDoubleAccounting
End With
End Sub
このコードを実行すると、セルA1のテキストに会計ダブル下線が設定されます。
下線なしに設定する場合
以下の例では、セルA1のフォントの下線を解除する方法を示します。
Sub RemoveUnderline()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
With ws.Range("A1").Font
.Underline = xlUnderlineStyleNone
End With
End Sub
このコードを実行すると、セルA1のテキストの下線が解除されます。
取り消し線の設定
取り消し線の設定
Strikethroughプロパティを使用して、テキストに取り消し線を設定します。Trueで設定、Falseで無になります。
Sub SetStrikethrough()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
ws.Range("A1").Font.Strikethrough = True
End Sub
以上でExcel VBAを使用してセルのフォントに文字飾りを設定する方法になります。