1.変数の基本ルール
Pythonでの変数の扱いにはいくつか基本的なルールがあります。ここでそれらを紹介し、サンプルコードを交えて説明します。
変数の命名規則
- 変数名は文字、数字、アンダースコア(_)で構成されます。
- 数字で始まることはできません(例:1variable は無効)。
- Pythonのキーワード(if、for、def など)は変数名として使用できません。
- 変数名は小文字で始めるのが一般的です(大文字は通常、クラス名に使用)。
変数の代入
- 変数に値を割り当てるには、等号(=)を使用します。
- Pythonは動的型付け言語なので、変数の型を明示的に宣言する必要はありません。
変数の型
- Pythonは動的に型を決定します。同じ変数に異なる型の値を代入することができます。
- 変数の型は、実行時にその値に基づいて決まります。
2.基本的な変数の使用
# 整数の変数
number = 10
# 文字列の変数
name = "アリス"
# リストの変数
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]
# 辞書の変数
person = {"名前": "ボブ", "年齢": 25}
# 変数の値を表示
print(number) # 10
print(name) # アリス
print(fruits) # ['りんご', 'バナナ', 'チェリー']
print(person) # {'名前': 'ボブ', '年齢': 25}
このコードを実行すると
10、アリス、[‘りんご’, ‘バナナ’, ‘チェリー’]、{‘名前’: ‘ボブ’, ‘年齢’: 25} という値が順に出力されます。
これにより、Pythonが異なるタイプの変数をどのように扱うかが示されます。
3.変数の型の動的変更
# 変数に整数を代入
my_var = 100
# 同じ変数に文字列を代入
my_var = "Pythonは素晴らしい!"
# 変数の値と型を表示
print(my_var) # Pythonは素晴らしい!
print(type(my_var)) # <class 'str'>
ここでは、my_var という名前の変数に整数値 100 を代入しています。この時点で my_var の型は int(整数)です。
次に、同じ my_var 変数に文字列 “Pythonは素晴らしい!” を代入しています。Pythonは動的型付け言語なので、同じ変数に異なる型の値を代入することが可能です。この代入により、my_var の型は str(文字列)に変わります。
最後に、print 関数を使って my_var の現在の値とその型を出力しています。my_var は最後に文字列を代入されたので、出力は “Pythonは素晴らしい!” と になります。 は my_var が文字列型(str)であることを示しています。
4.変数のスコープ
Pythonでは、変数のスコープ(有効範囲)も重要です。変数は、それが定義されたブロック(関数、クラス、モジュールなど)内でのみ有効です。
def my_function():
local_var = 5
print(local_var) # 5
# 関数外から local_var にアクセスするとエラーになる
# print(local_var) # NameError: name 'local_var' is not defined
以上で基本的な関数になります。