Pythonの基本的なルール その3変数

投稿日: 2024年1月31日

1.変数の基本ルール

Pythonでの変数の扱いにはいくつか基本的なルールがあります。ここでそれらを紹介し、サンプルコードを交えて説明します。

変数の命名規則

  • 変数名は文字、数字、アンダースコア(_)で構成されます。
  • 数字で始まることはできません(例:1variable は無効)。
  • Pythonのキーワード(if、for、def など)は変数名として使用できません。
  • 変数名は小文字で始めるのが一般的です(大文字は通常、クラス名に使用)。

変数の代入

  • 変数に値を割り当てるには、等号(=)を使用します。
  • Pythonは動的型付け言語なので、変数の型を明示的に宣言する必要はありません。

変数の型

  • Pythonは動的に型を決定します。同じ変数に異なる型の値を代入することができます。
  • 変数の型は、実行時にその値に基づいて決まります。

2.基本的な変数の使用

# 整数の変数
number = 10

# 文字列の変数
name = "アリス"

# リストの変数
fruits = ["りんご", "バナナ", "チェリー"]

# 辞書の変数
person = {"名前": "ボブ", "年齢": 25}

# 変数の値を表示
print(number)  # 10
print(name)    # アリス
print(fruits)  # ['りんご', 'バナナ', 'チェリー']
print(person)  # {'名前': 'ボブ', '年齢': 25}

このコードを実行すると
10、アリス、[‘りんご’, ‘バナナ’, ‘チェリー’]、{‘名前’: ‘ボブ’, ‘年齢’: 25} という値が順に出力されます。
これにより、Pythonが異なるタイプの変数をどのように扱うかが示されます。

3.変数の型の動的変更

# 変数に整数を代入
my_var = 100

# 同じ変数に文字列を代入
my_var = "Pythonは素晴らしい!"

# 変数の値と型を表示
print(my_var)  # Pythonは素晴らしい!
print(type(my_var))  # <class 'str'>

ここでは、my_var という名前の変数に整数値 100 を代入しています。この時点で my_var の型は int(整数)です。

次に、同じ my_var 変数に文字列 “Pythonは素晴らしい!” を代入しています。Pythonは動的型付け言語なので、同じ変数に異なる型の値を代入することが可能です。この代入により、my_var の型は str(文字列)に変わります。

最後に、print 関数を使って my_var の現在の値とその型を出力しています。my_var は最後に文字列を代入されたので、出力は “Pythonは素晴らしい!” と になります。 は my_var が文字列型(str)であることを示しています。

4.変数のスコープ

Pythonでは、変数のスコープ(有効範囲)も重要です。変数は、それが定義されたブロック(関数、クラス、モジュールなど)内でのみ有効です。

def my_function():
    local_var = 5
    print(local_var)  # 5

# 関数外から local_var にアクセスするとエラーになる
# print(local_var)  # NameError: name 'local_var' is not defined

以上で基本的な関数になります。

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