Pythonの基本的なルール その2関数

投稿日: 2024年1月30日

1.Pythonの関数Defについて

def は Python における関数を定義するためのキーワードですが、実際には何の略語でもありません。def は「define」(定義する)の短縮形と見なすことができますが、正式な略語ではなく、単に Python の関数定義のための構文の一部として選ばれたキーワードです。

2.関数の定義と基本ルール

  1. 定義の開始: 関数は def キーワードを使用して定義します。関数名の後には括弧 () が続き、その中には必要に応じて引数を記述します
  2. コロンとインデント: 関数の定義の行はコロン : で終わります。次に続くコードブロック(関数の本体)はインデントされている必要があります。
  3. 引数: 関数は引数を取ることができます。これらの引数は関数が呼び出される際に渡され、関数の中で使用されます。
  4. 戻り値: return ステートメントを使用して関数から値を返すことができます。return がない場合、関数は None を返します。
  5. ドキュメンテーション文字列: 関数の直下にドキュメンテーション文字列(docstring)を記述して、関数の目的や引数、戻り値について説明することが推奨されます。

3.基本的な関数のサンプルコード

def greet(name):
    """
    与えられた名前に対して挨拶を行う関数。
    
    Args:
        name (str): 挨拶を行う対象の名前。

    Returns:
        str: 挨拶文。
    """
    return f"こんにちは、{name}さん!"

# 関数の呼び出し
print(greet("アリス"))

この例では、greet という名前の関数を定義しています。この関数は name という引数を取り、挨拶文を返します。

4.引数が複数ある関数

def add_numbers(a, b):
    """
    二つの数値を足し合わせる関数。

    Args:
        a (int): 第一の数値。
        b (int): 第二の数値。

    Returns:
        int: 二つの数値の和。
    """
    return a + b

# 関数の呼び出し
result = add_numbers(5, 3)
print(result)

この関数 add_numbers は、二つの数値を受け取り、それらの和を返します。

5.デフォルト引数を持つ関数

def power(number, exponent=2):
    """
    与えられた数値を指定された指数で累乗する関数。

    Args:
        number (int): 累乗する数値。
        exponent (int, optional): 指数。デフォルトは2。

    Returns:
        int: 累乗の結果。
    """
    return number ** exponent

# 関数の呼び出し
print(power(3))    # 3の2乗
print(power(3, 3)) # 3の3乗

power 関数では、exponent 引数にデフォルト値 2 を設定しています。この引数は省略可能で、省略された場合はデフォルト値が使用されます。

以上Pythonの基本的な関数になります。これらのサンプル関数はコードを変更して応用すれば色々なコードが作成できます。

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