マクロの編集方法

投稿日: 2024年5月13日

記録したマクロはVBA(Visual Basic for Applications)コードとして保存されており、VBAエディターを使って編集することができます。以下に、記録したマクロの編集手順を示します。

記録したマクロの編集手順

マクロの記録を実行して記録してある場合の手順になります。

VBAエディターを開く

「開発」タブ内の「マクロ」ボタンをクリックします。
「マクロ」ダイアログボックスが表示されます。

「プロジェクト – VBAProject」にある「標準モジュール」のModule1というのがあります。
この標準モジュールには、サブルーチン(Subプロシージャ)や関数(Functionプロシージャ)などのVBAのプログラムコードを含めることができます。
右側のウィンドウがエディタになり、コードを記入することができます。

コードの意味

サブルーチン(Subプロシージャ)が一つのプログラムの集まりになります。
「Sub Macro1() ~ End Sub」これが一つのプログラムになります。

Sub Macro1()
'
' Macro1 Macro
'

'
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "1230"
    Range("A2").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "120"
    Range("A3").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "150"
    Range("A4").Select
End Sub

「’」このシングルクォーテーションはコメントが記入できる記号になります。
コメントは、コードの中に説明や注釈を追加するためのもので、コードの実行には影響を与えません。コメントはコードの理解を助けるために非常に有用です。

コメントの用途

  • コードの目的や機能を説明する。
  • 特定の行の動作を詳細に記述する。
  • コードの変更履歴やバージョン情報を記録する。
  • 一時的にコードの一部を無効化する(デバッグ時など)。

コメントから下の行の意味
ここからが動作になります。

    ActiveCell.FormulaR1C1 = "1230"
    Range("A2").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "120"
    Range("A3").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "150"
    Range("A4").Select

全体の動作

  1. 現在のアクティブセルに “1230” を入力します。
  2. セルA2を選択します。
  3. セルA2に “120” を入力します。
  4. セルA3を選択します。
  5. セルA3に “150” を入力します。
  6. 最後にセルA4を選択して終了します。

動作の確認

「開発」タブ内の「マクロ」ボタンをクリックし、「マクロ」ダイアログボックスを表示させます。

「Macro1」を選択し実行ボタンをクリックします。
「Sub Macro1()」のこの「Macro1」がマクロ名になります。ここは自由に変更できます。

このようにセルに自動で入力されました。

プロシージャの編集

実際に編集するとどういう動きになるか分かります。
コードを以下のように編集します。

Sub create()
'
' Macro1 Macro
'

'
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "みかん"
    Range("B2").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "りんご"
    Range("B3").Select
    ActiveCell.FormulaR1C1 = "ばなな"
    Range("B4").Select
End Sub

入力が完了したらセルB1をクリックしマクロを実行します。実行すると以下のようになります。

このように、指定されたセルに順次値を入力し、特定のセルを選択するという操作が行われます。

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